ばきりノす、ガッキーがChimidoroにインタビューしてみました☆

なかなかにロングインタビューですが、企画の告知動画でBGMで使わせてもらっているchimidoro、気になって仕方ないって人、何だあの曲は?って人、
これを読んでさらにchimidoroの事、気になっちゃって下さい!
→nakayoshi groupのインタビューはこちら。




*第1回目 チミドロの成り立ち
*第2回目 チミドロメンバー増員のわけ
*第3回目 チミドロの歌詞観
*第4回目 チミドロとばきりノすについて
*第5回目 チミドロにとってのくだらなさとメッセージ

** 第2回目 チミドロメンバー増員のわけ
ガキ(以下G) / スズキナオ(以下S) / イッチー(以下I )



- G:メンバーが三人から少しづつ増えていっています。
その理由は何ですか?


:一重に心細いからです。音楽的に自信がなさ過ぎて(笑)

:三人が三人で集まって遊びで集まって、うっかり土俵に上がっちゃったもんで、音楽的な自信がない(笑)

:ライブが一回、一回苦痛で仕方なかった。もちろん、最初は緊張するけど仲間内で集まってわーとかなって楽しい。でも、イベントへ出るようになって他のバンドを見ていると、気圧されたりして。だから、同じイベントにイッチーのバンドが出ていて、共演した時にリハーサルをぼーっと見てたら、なんかチミドロで弾いてもらえませんかって誘ってしまった。



-G:じゃぁ、いきなりスカウトされたんですね


:今日やって、って言われて。

:今日?

:今日です。

:僕は違う日になお君たちがやってるのを見てて、おもしろいことやってるねーって友達と言ってた。スカウトされた日の対バンがたまたまキセルさんでなお君はキセルさんが大好きで、心底好きだから、心細くてしょうがなくて。

:しょぼいな俺たちって。

:それで、イチノミヤ君、今日出てくれないかなって言われて。

:傍にいてくれないかって(笑)

:それで、その場でやった。すごいことをさせる人だなって思ってたら、今レコーディングやってるから、ちょっと音を足してくんないかなって言われてリリースが決まってて、一週間くらいしかないけど5曲ぐらいやってくれないかなって。無理矢理なんか、僕、押し込まれたみたいな感じで(笑)



- G:気がついたらチミドロに入っちゃってたみたいな。

:でもね、全部そうなんすけど、自分からこうしてくれとか、クスモっさんやミヤマッチにこういう風に歌ってくれっていうコントロールしたい、っていう欲求がなくて、結構、おまかせなんす。そういう意味では、二人とも勘がいいから、理解してくれて、まあ、そうじゃねんだけどなーってということにもなったりするんだけど、それも、やっぱおもしろいっつーか。

:自分の意図したものと違うことになることで、おもしろくなっちゃう。

:自分が作ったものはしょぼいと思っていて、だから、例えばイッチーが音を足したら、自分が思っている以上に音がよくなるんじゃない?っていうところかな。だから、トミータのシンセもそうかなって。

:まぁ、答えとしては5分5分で、いいものもあれば、そうじゃないもののある。

S:そうそう、そうだね。



-G:花井さんは?

:花井さんは俺の会社の元同僚で、音楽の話がチミドロメンバーで珍しくあう人で、ちゃんと音楽聴いてる人で、会社の机のところに「サイプレス上野とロベルト吉野」のポスターとか貼ってあったりして、あ、こんな音楽聴くんすかって話したりしてた。チミドロのライブを見て気に入ってくれて。チミドロでなく、チミドロが高円寺の「spank!」っていう古着屋さんのスタッフと一緒にやってる合体バンドで大阪でライブがあった時に、花井さんが新幹線で仕事終わりに来てくれて。

:新幹線で行くって。

S
:チミドロの追っかけをしてくれた。大阪まで来てくれたらなら、
もうメンバーだってなった。ははは。

:ははは。ただ、それだけの理由で(笑)

S:花井さんは、酒の飲み方も合う。大人で、いいなぁと思ってたし。あと、チミドロにいないタイプで。



G:兄貴的な存在ですか?

S:そう、社交性とかちゃんとあって、僕たちはすぐ引っ込み思案になっちゃうけど。オープンマインドで。

:こりゃ必要だなって(笑)

S:あと、オールドスクールなヒップホップっぽい雰囲気があって、「さんぴんキャンプ」とか、あの頃のヒップホップとか、実際やってたらしいんですよそれもチミドロにない部分で。声もでかいし、ラップもやってもらおうかなって感じで。

:意外と入るとそのテイストがないんだよね。

S:ないないですね。

:かわいいんだ。ふふふ。

G:バランスがいいんだ

S:花井さんが今日からチミドロ入りましたーって時、いつも見てくれてる人たちが、チミドロにおっさんが入ったって言ってて、女の子入れるでもなし、おっさん入れるあたりがやっぱりチミドロだねぇって、褒めてんのかなんなのか、よくわかんないけど(笑) まぁ、今は花井さんがみんなの体調管理とかして、兄貴分。いや、でも、まぁ、あの人も破滅型ですけどね。


:ラスさんとガキさんはどんな感じなんすか。

G
:うちらは、バイト先がたまたま一緒で、当時ラスはグループサウンズのコピーバンドをしてた。うちは大学生で、めちゃ身内のりのクラブでギターポップとかのコピーバンドをやっていたんです。ラスがグループサウンズそろそろ辞めるし、民族音楽みたいなことやりたいんだけど、やらない??て言われて、なんかおもしろそうやったから、うんっで始まった。ラスの家とうちの大学もめちゃ近くて、当時スタジオも使い放題だったから練習し放題。ラスがライブハウスで働いていたのもあって、ライブが決まり、必死でオリジナル曲を作ったり、うちはクラブの先輩とかの関係からまったく違うジャンルのところでライブが決まって、とんとんとんっと始まった。

:スタートの時は音なかったんすか。

G:ラスがこれおもろいから聞いてみてと渡されたのが、アキラのサントラの芸能山城組。おもろいから、コピーしようではじまった。大和民謡からブルガリア民謡もあって、声だけしかなかったから違和感はないかなーです。ただ、好きな音楽のジャンルや方向性は違っていて、ラスはバンドサウンドが結構好きで、私はクラブ音楽や現代音楽が好きで、趣味はお互い違ったり。最近は重なることもあるけど。

S:うん、そういうところで、ラジオで流れていたチミドロをラスさんがおもしろいって思ってくれたって言うけど、何で僕らを気に入ってくれたのかが不思議で。

:ちょっと、ばきりノすさんは、おおざっぱにいうと、音楽って言うよりはアートっていう概念の中に音楽があるのかなって感じがちょっとするから、それもそういう一部なのかなって思ったりする。

S:だから、多分、ばきりノすとチミドロは、音楽的には相当遠いところにいるんだけど、マインド的になにかあるのかもしれないけど…

:僕、なんとなくなんすけど、チミドロは僕の中だと実験台の場所で、正直言うと音楽の場所じゃない。別に好きな音楽は全然違うし。それは個人で解決したりもするから。そうじゃなくて実験できる場所。でも、それってすごくありがたいというか。そういう意味では、似たり寄ったりのフィールドなのかなと勝手にはちょっと思ったりはする。僕なんかはバンド畑で入ってきてて。

G:それは、分かります。まだ一回しかチミドロ見たことないけど、イッチーさんの演奏はバンドで活動されていて、がんがん演奏してきたん方なんやろなぁっておもってました。

S:そうでしょ。だから、そういうのがほんとに欲しかったわけ。

:いいから、こっち来なさいって(笑)

S:バンドっぽさ!!

G:うん、イッチーさんがいることによって、バンドっぽさがよりひきたっているような感じがしました。

S:うんうん。

:僕はバンド畑のリーダーみたいなポジションで固まった固定観念の中でずっと青春時代を過ごさなきゃいけなかったわけで。ロックはロックなんだ、ソウルはソウルなんだ。ファンクはファンクなんだって。だけど、葛藤が半端なくて、だけどライブハウス自体が孤立しているというか、偏ったものとして存在してて、クラブもまた孤立して存在してて、意外と柔軟性がない、自由にやっていい場所なのに自由がない。みたいなところでずっとすごく嫌だったんですよ。もう辞めたってところになおくんが、すっと来て、いいからこっち来なさいよって。

G:導きだ。

S:神の導きだ(笑)で、トミータもイッチーの導きでバーベーキューでスカウトしたんですよ。千葉のバンド畑の人で、今日、練習あるから、弾いてみない?ってさそって。じゃぁ、行きますってなって。それ以来だね。



第3回目 チミドロの歌詞観 に続く





   
     


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