ばきりノす、ガッキーがChimidoroにインタビューしてみました☆

なかなかにロングインタビューですが、企画の告知動画でBGMで使わせてもらっているchimidoro、気になって仕方ないって人、何だあの曲は?って人、
これを読んでさらにchimidoroの事、気になっちゃって下さい!
→nakayoshi groupのインタビューはこちら。



*第1回目 チミドロの成り立ち
*第2回目 チミドロメンバー増員のわけ
*第3回目 チミドロの歌詞観
*第4回目 チミドロとばきりノすについて
*第5回目 チミドロにとってのくだらなさとメッセージ

** 第4回目 チミドロとばきりノすについて
ガキ(以下G) / スズキナオ(以下S) / イッチー(以下I )



:なお君は基本的に思いが強い人は苦手だよね。

S:思いが強い人?

:黄色は黄色みたい、べちょーみたいな人は苦手よね。

S:あぁ、でも、ほんとチミドロをいいって言ってくれる人は、みんな柔軟ですよ。ほんとストイックな人から見れば、そういう姿勢でトラックとか作って良いわけ?みたいな人もいる。それも正しいよね。尊敬する人とかだと、ライブの一週間前から酒呑みませんとか、喉がガラガラになるから大変だとか言ったりする人もいるわけで。そういうストイックさはチミドロには欠片もないから。で、それでもおもしろいんじゃんって言ってくれる人じゃないと、チミドロは怒られるっていうか、きちんと気にしてもらえないというか。だから、いろんな人に会えますね、自然に。みんな心の広い人ばっかです。みんな、優しい。

:みんな、優しいね。

S:じゃない人はもういないから。

:結構、ばきりノすはその頂点にいるかもしれない(笑)

G:うちら自身がゆるいからかもしれない(笑)

:でもね、ゆるいってことはそうじゃないんですよ。ゆるいんじゃない。僕は大嫌いなんっだよ。ゆるくないんだよ。固定観念みたいなところを頑張ってると言われると困っちゃうし。

S:だから、ばきりノすがチミドロおもしろいよねって言ってくれるだけじゃなくて、こうしてイベントに呼んでくれたりするってことは、採算とれるのかな…?、とかいう現実的なところも入ってくるわけじゃないですか。それも超えて、まっいいかって思って、呼んでくれるって。

G:あんまり何も考えていないのかもしれない。必死には頑張るけど(笑)

S:だから、いつも俺らを呼んでくれる人に感謝しちゃうし、迷惑かけないようにしようと思うなぁ。

G:10月のイベントはめっちゃおもしろいですよ、うんうん、で、大阪のタイムはラスが決めてて、チミドロが私たちの前、つまり、とり前です。。

S:それを聞いて、ラスさんは、いかれてるんじゃないかって思って。ははは

G:うちは、みんなが萎縮しちゃうんじゃないかって言ったら、いやぁ、でもフランスの舞台を踏んでるんだから、大丈夫だって言ってて、あぁ、なるほどって。

S:その曖昧な根拠はなんすか。

:ていうか、フランスのときはみんな吐いてて、というか、もう吐けないぐらいにうぇってなってたよ。

S:あと、一時間だって言ったらみんなでおぇっとか言ってて。今日もこれからライブでもうめちゃくちゃ緊張するもん。

G:あ、でも、クスモっさんとイッチーさんは結構大丈夫なんですよね、緊張しないって。

:そうだね、

S:フランスの時も、俺とミヤマッチは同じ部屋のホテルで緊張するねーって怯えてるのに、クスモとイッチーはもう下品でひどくて。ははは。



-G:チミドロとしてこれからこんなことがやりたいとかありますか。

S:ラップとかつきつめて上手には出来ないから、ヒップホップというよりはなんでもないどこでもない路線を追求したいっすね。歌でもなく。

G:じゃぁ、チミドロってジャンルだー。ふふふ

S:なれればいいけどなぁ。

G:イッチーさんや花井さんがトラックを作っていくようになったりで、また変わってゆく部分もたくさん出てきますよね。

S:どうしても反復する音楽が好きだっていうのがあるから、はまっていって高揚感のある音楽がやりたいっすね。子供みたいな笑いも大事なのかな。「オホーツク」ていう曲は、家でみんなでサッカーゲームして、シュートが決まるか決まんないか、危ないところで、「おっほぉ」って言ってたのが面白くて。それが楽しくてオホオーツク!とか言ってたら、くだらねぇなってゲラゲラ笑いがとまらなくなって。ほんと馬鹿で、あれってあれだよねという頭が良い笑いでもなく、めちゃめちゃプリミティブな笑い、くだらない。高い声出したらおもしろい、みたいな。反射するっていうか。

:人間が反応する音感ってあると思う。だから、クスもっさんがディヤーとい言うのもくっだらないこと。

S:くっだらない(笑)だから原始人とかにも通じるんじゃないのかな。チミドロは頭よくないから。

:なお君たちはそれを中学校とかでやってるんですよ。くだらないオホーとかを。そういうところをすごく再確認した時期があって、それを詩におとしたんですっていうのをこの前、実感した。チミドロでクスモ君の家で奥さんがいない時に、「僕、一人じゃ晩飯とか作れないから、みんな家に来て!」みたいな感じで集まった時に、みんなでゲームして、昔と違って酒は飲むんだけど、ゲームをやっているとクスモト君の目がきらきらしてきて、ここでこうだよ、ディヤーとか言ってて、あぁこれなんだろうなって分かった。

S
:だから、幼児なんですよ。幼児すぎるというか。

:小学校20年生くらいな感じで。

S:普段、難しいこととか考えてるつもりでも、結局くっだらないことに勝てぇなぁって。

G:小さい頃のくだらないこととかが、そのままチミドロの普遍性であってそこにあらわれてるんやね。

S:そうです。クスモは志村けんが大好きで、そこも通じているけど、「だっふんだぁ」とかほんと意味ないんだけど笑ってるみたいな、ああいう感じを目指してるっていうのもあるっすね。

G
:「オホーツク」はラスと一緒にドライブへ行った帰り道にかけて、みんなでめちゃめちゃ盛り上がりました。

S:あれは、機械でやればいいことを人間が必死にやるところがおもしろいのかなーって。まぁ…、ほんとなんか、音楽やっていろんな人と知り合えてよかったす。だから、やってよかったなと思ったなぁ。いつも最後は感謝だね。

:結構、ばきりノすさんはループサウンドに聞こえるんだと思うんすよ。単語が少ない分だけ。言葉の単語がないだけに全然違うラインを歌ってるんだけどループ的に聞こえてくるんだろうなって。あと、僕は思うんすよ、ばきりノすさんはちょっといないフィールドにいて、ばきりノすっていう場所がある。そこに隙間があって、アーティストって枠じゃないし、表現者のところかな。

G:フランクにも言われました。現代音楽でもないし、POPでもないしって。常に真ん中だよねって。

:パフォーミングアーティストっていう枠なんだけど、とっても分かりやすいところで、なんかイラっとこないところなんだと思う。パフォーミングアーティストは基本的に自我がめっちゃ強いんでエグイぐらいな。すごく見ててイライラするし、疲れるんだけど、それは見方のひとつなんですけど。ちょっとそれが違うくて、それがなんかずるいなって思う。その隙間がずるいなって。チミドロというのは大きい枠があったら、ぽこんと空いてるところにすきまスイッチするだけなんで。ちょっとうらやましいなって思いますね。

G:ありがとうございます。光栄です。



第5回目 チミドロにとってのくだらなさとメッセージ に続く





   
     


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